6月4日~10日の「歯と口の健康週間」に合わせ、橋本憲次郎副知事が新潟大学大学院医歯学総合研究科を訪れ、同研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野の井上誠教授から摂食嚥下障害やオーラルフレイルについて説明を聞きました。
健康寿命の延伸には食べる機能の維持が重要とされています。口の衰え「オーラルフレイル」は自分では気付きにくく、一方で進行した「摂食嚥下障害」がもたらす誤嚥(ごえん)性肺炎は高齢者の主な死因の一つにもなっています。
井上教授は新大で取り組む摂食嚥下機能の治療について解説。事例を示しながら「適切な管理によって食べる楽しみを維持できる可能性をもつ患者は少なくない」と説明しました。
井上教授らは超高齢社会が進む中、本県では摂食嚥下障害の患者を受け入れている病院や専門歯科医が少ないことを踏まえ、過疎地や医師の少ない地域でも患者が在宅診療をスムーズに受けられる遠隔システムの構築にも取り組んでいます。
5、6月には大学の専門診療医と現場の歯科医をつないだり、療法士や栄養士ら多職種で連携したりして情報をやりとりするアプリ開発のクラウドファンディング(https://readyfor.jp/projects/swallowsupport)を実施しました。
井上教授は「仕組みづくりを新潟から始めて全国に広げていきたい」と語りました。
橋本副知事は新潟大学医歯学総合病院アメニティホールにある「食の支援ステーション」も訪問。口腔ケアや食に関わるグッズの説明を受けました。
視察後、橋本副知事は「歯の健康が守られないと、フレイルにつながる。歯の健康は大事だと実感した。県としても取り組みを支援していきたい」と話していました。
新潟県の関連ページ:
知っていますか?「オーラルフレイル」
6月4日~10日は「歯と口の健康週間」です。
Comentarios