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1/26 / 新通つばさ小で「ことばの学校」フリーアナウンサー・伊勢みずほさんが講演


 言葉を通し、豊かな心を育むキャンペーン「ことばの学校」の本年度3回目となる出前授業が1月26日、新潟市西区の新通つばさ小学校で開かれました。6年生約70人を前にフリーアナウンサーの伊勢みずほさんが講演。乳がんの闘病中、友人らの応援が心の支えとなった体験を紹介し、「言葉は強い力を持っている。友だちがつらいときは、優しく声をかけて」と呼び掛けました。

 伊勢さんは、36歳の時、乳がんと診断。医師から病名を告げられた瞬間は「とても悲しくショックで泣いてしまった」と明かしました。その上で「がんを隠し、友人に『元気だよ』とうそをついてしまった。つらいときは、必ず誰かに相談してほしい」と強く訴えました。

 3年間にわたる闘病生活を「髪の毛が抜けるなど抗がん剤の副作用はつらかった」と振り返った伊勢さん。「たくさんの人からの応援メッセージをもらった」ことを挙げながら、「つらい人には優しい言葉をかけ、話を聞いてあげてほしい。そうすれば、気持ちが和らぐ」と力を込めました。

 半面、「口から飛び出した言葉は一瞬で心の中まで届く」とも。「あっちへ行って」「むかつく」といった言葉に対し、「こころ」という文字を書いた紙をくしゃくしゃに丸め、「悪口は決して言ってはいけない」と強調しました。

 児童からは「髪の毛が生えるまでどうやって過ごしたの」などの質問が出されました。伊勢さんは「ウィッグでおしゃれを楽しんだり、誰かが助けてくれたり。病気になってもいいことはたくさんある」と述べ、講演を締めくくりました。

 ※2022年度の「ことばの学校」は、日本教育公務員弘済会新潟支部の助成を受け、開催しました。




 









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