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10/21/ 見附市でNIC健康セミナー  明日の地域医療と健康長寿のこつ




 医療や介護の専門家を講師に招いた「みんなの医療・介護 NIC健康セミナー」(新潟日報販売店グループ主催)が10月21日、見附市の市保健福祉センターで開かれました。約60人が参加し、新潟県や見附市の地域医療の現状や、健康寿命を延ばすこつについて理解を深めました。



 この日は、見附市南蒲原郡医師会の山谷春喜会長と、見附たなはしクリニックの棚橋怜生院長、見附市健康福祉課健幸づくり係の井貝京子主査が登壇しました。

 山谷会長は、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」を控えた見附市の医療をめぐる現状を説明しました。

 山谷会長は、市内の医師会員数は右肩下がりで、人口10万人あたりの医師数は県内最低クラスとグラフを示して説明。年代別医師会員数は60~70代が中心と、医師にも高齢化が進んでいる現状を明かし、市による診療所開業資金の支援や、市立病院と医師会の連携などの取り組みを紹介しました。



 糖尿病専門医の棚橋院長は「健康寿命を伸ばすコツ」と題して講演しました。棚橋院長は寝たきりになることなく健康でいられる期間を延ばすためには、運動をすることが大切と強調。運動をすると筋肉から分泌される物質「マイオカイン」は動脈硬化やがんの予防にも働き、全身の老化を抑制すると説明しました。

 また、筋肉が衰えた状態「サルコペニア」になると骨折や転倒など寝たきりの原因になるほか、血液中のブドウ糖を取り込む能力が落ち、血糖値も上がりやすくなると解説。「良質なたんぱく質を取って適度に運動することが大切。1年でも長く健康寿命を延ばすには、ぜひ積極的に体を動かしましょう」と呼びかけました。



 見附市健康福祉課健幸づくり係の井貝京子主査は、今よりも1500歩多く歩くことで1人あたり年間約3万5千円の医療費抑制につながるとするデータを示しました。市が実施する「健幸ポイント」事業について、参加すると、日々の歩行や運動などに対してポイントを付与し、買い物に使うことができるとPRしました。

 また、有酸素運動や筋力トレーニングなど、多彩なプログラムに参加できる健康運動教室や、栄養バランスのとれた食事が一目で分かる「みつけバランスマット」などを紹介。11月には、地元スーパーで健康的なお総菜を買って健幸ポイントをためられるキャンペーンを行うとして「健幸ポイントをお得に集めるチャンス。ぜひ参加してほしい」とアピールしました。

 次回のNIC健康セミナ11月11日、日本赤十字社新潟県支部(新潟市中央区)で開催する予定です。





















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