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10/26/  妙高市でNIC健康セミナー 内視鏡検査で大腸がんを予防、治療  


 医療や介護の専門家を講師に招いた「みんなの医療・介護 NIC健康セミナー」(新潟日報販売店グループ主催)が10月26日、妙高市の市勤労者研修センターで開かれました。約40人が参加し、内視鏡検査による大腸がんの予防・治療やフレイル(虚弱)予防などについて学びました。

 セミナーには、けいなん総合病院消化器内科の山川雅史医師、同病院リハビリテーション科の江口竜人技師長、妙高市健康保険課の管理栄養士、石黒冬詩さんが登壇しました。

 山川医師は、近年、男女ともに大腸がんの罹患(りかん)が増えていることに触れた上、「大腸がんの多くは無症状であり、かなり病変が大きくなってから、便秘や血便といった症状が現れる」と説明。「早期発見、早期治療のためには大腸カメラが有効」と訴えました。

 ただ、大腸カメラは検査の際の痛みや不安感、下剤を飲むつらさなど、「胃カメラに比べ敷居が高いと思われている」とも指摘。「当院では、積極的に鎮痛・鎮静剤を使用し、下剤が苦手な方には、入院対応している」と述べ、専門医、専門スタッフによる手厚いサポートを強調しました。

 また、江口技師長はフレイル予防の3本柱として「身体活動(運動)」「栄養」「社会参加」を挙げ、「いつもより少し速く歩いたり、ながら運動をしたり、無理をしないで取り組んでほしい」と語りました。

 運動の際の靴選びのポイントについては「つま先に10㍉程度の余裕があり、靴ひもなど甲の部分が調整できるものがよい」とアドバイス。参加者はフレイル予防になるストレッチや筋力トレーニングにも挑戦しました。

 妙高市健康保険課の石黒さんは、「介護が必要となるきっかけの32%が筋力低下であり、65歳以上の5人に1人がやせ型に該当している」と同市の健康実態を報告。主食、主菜、副菜がそろった栄養バランスのよい食事を取るとともに、筋肉増加や免疫力アップなど目的を持った食事の大切さを呼び掛けました。

 セミナー終了後、薬剤師による健康相談会も開かれました。参加者は「血管年齢測定」と「物忘れ度チェック」の結果を聞きながら、専門家から助言を受けていました。

 本年度のNIC健康セミナーは今回で終了となります。2025年度も引き続き、県内各地で開催する予定です。詳細が決まりましたら、チラシ等でお知らせします。お楽しみに!

 



















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