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8/26/ 糸魚川市でNIC健康セミナー  地域医療の展望、考える


 医療や介護について専門家から学ぶ「みんなの医療・介護 NIC健康セミナー」(NIC新潟日報販売店グループ主催)が8月26日、糸魚川市の糸魚川地区公民館で開かれました。糸魚川総合病院の山岸文範院長、同病院循環器内科の沼哲之部長、糸魚川市健康増進課の川原淳子係長が講演し、約50人が糸魚川地域の医療の展望や運動療法を取り入れた心臓病、血管病治療などについて耳を傾けました。

 山岸院長は、少子高齢化で患者数が減り、病院経営が厳しくなる中、今後、病院の集約化が進む状況を解説。「集約化により、上越医療圏全体の急性期医療機能は向上する。急性心筋梗塞のカテーテル治療やがん治療の数は増える」とメリットを紹介しました。

 一方で、高度医療を担う病院の設置が上越市に想定されることから「糸魚川市の病院からは約50㌔と離れている。県外からの医師の供給が必要だが、新潟県と富山大学との連携はまだ進んでいない」と課題を指摘。医療関係だけでなく、「市民自らが医療の未来について自ら考え、望んでほしい」と訴えました。

 また、沼部長は「心臓病、血管病に運動療法を取り入れる」と題し、体力保持に必要な運動療法(心臓リハビリテーション)の重要性を説明しました。

 運動療法の効果として「心臓のポンプ機能を改善させ、血糖を安定させる」「血圧を安定させ、呼吸機能を高める」ことなどを挙げた沼部長。運動の種類と代謝の関係性を述べた上、「ウオーキングなどの有酸素運動は疲労が少なく、長時間継続できる。1回30分以上、週に3回以上、まずは3カ月取り組んでみては」と参加者に勧めました。

 川原係長は「要介護者に多い心疾患、高血圧症、脳疾患などは血管の障害が要因となっていることが多い」とし、不健康な期間を短くするためには、「血管をしなやかに保つ必要がある」と強調しました。

 対策として年に1度の健康診断の受診や、バランスの取れた食生活、塩分摂取の抑制、無理のない運動などを挙げ、「カップラーメンとおにぎりなど主食の食べ重ねなどは改善してほしい」と呼び掛けました。

 次回のNIC健康セミナーは9月2日午後1時半から、燕市の中央公民館で開催する予定です。




















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