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明日野家が聞く・健活インタビュー「胆石症」

2 時間前
読了時間: 5分

 (2026/10/24)

ちょっと気になるあんな病気、こんな症状ー。

 明日野家の面々が県内の医師を訪ね、病気の特徴や治療、予防のポイントについてインタビューしてきました。明日からの健活にきっと役立つはずです。



症状は突然に 腹部や背に激痛 診断後に切除


明日野家が聞く | にいがた健康寿命 | 新潟日報

 体の中に「石」ができる―と聞いたことはありますか? おしっこの通る尿管や腎臓に加えて、肝臓に接している「胆のう」などにも石ができます。胆のうの腹腔鏡手術を県内でいち早く行った新潟市中央区の川合クリニック院長・川合千尋先生に「胆石症」の症状や治療などについて聞きました。

 





 かわい・ちひろ 新潟市出身。1978年、杏林大学医学部卒業後、新潟大学医学部付属病院、鶴岡市立荘内病院、長岡赤十字病院、県立がんセンター新潟病院、佐渡総合病院、日本歯科大学新潟歯学部外科学教室助教授などを経て、96年、消化器科・外科川合クリニック開設。医学博士。元日本外科学会指導医、日本医師会認定産業医。新潟県医師会副会長、新潟県医師国民健康保険組合理事長、新潟県健康づくり財団副理事長。




 



 ―胆石症とは何ですか? 原因は?


 胆石症とは、胆のうや総胆管などの胆道(胆汁の通り道)に石(結石)ができる病気の総称です。肝臓や胆のう、胆管にできる結石を胆石といい、胆石症は、一般的には最も多い胆のうに結石ができる「胆のう結石症」を指します。

 胆汁は主に脂肪の消化、吸収を助ける液体で、肝臓で作られ、胆管を通って十二指腸へ出てきます。胆のうは肝臓と十二指腸をつなぐ胆管の途中にあり、肝臓の下面にくっついている、小さなナスのような形をした袋状の臓器です。胆汁をためて濃縮し、食べ物が来ると十二指腸へ押し出します。主成分はコレステロール・胆汁酸・リン脂質で、その成分変化などにより結晶の塊である結石ができます。

 胆石は成分によって分類され、日本人の胆石の大半はコレステロール結石で、淡い黄色をしています。その他に、溶血性疾患などによる黒色石や、コレステロールや色素成分が混ざった混合石などがあります。

 胆石ができる要因は、高脂肪食の摂取や肥満、糖尿病、過度なダイエットなどさまざまですが、40代以降の女性に多いです。遺伝する病気ではありませんが、食生活や生活習慣が似ている家族で胆石ができやすいということはあるかもしれません。


 


 

―前兆や初期症状はありますか? 受診の目安は?


 代表的な症状は、胆石発作や胆道疝痛(せんつう)と呼ばれる激痛で、15~60分をピークに数時間続くことがあります。

 胆のうが右側にあるので、右上腹部(右のあばら骨の下あたり)やみぞおち(心窩=しんか=部)に、食後に痛みが出るのが特徴の一つで、ひどくなると痛みが背中や右肩まで広がります。発熱や吐き気、嘔吐(おうと)、皮膚や白目の部分が黄色くなる黄疸(おうだん)が出ることがあります。中には、じわじわと変な感じがする、不快感があるという人もいます。

 ただ、胆のうに結石を持っている人の過半数は、無症状のまま経過すると言われています。右上腹部痛や心窩部痛、高熱などの症状があれば、かかりつけ医か、消化器外科・内科を受診してください。




  ―検査や治療方法を教えてください。


 腹部超音波検査(エコー)で、胆石の有無、大きさや数、胆のうの状態などを調べます。心窩(しんか)部痛だと、最初は胃の病気を疑って胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)では異常が見られず、エコーで胆石症だと分かるケースが多いです。血液検査では、胆のう炎があれば、炎症反応の陽性や白血球数の増加などが現れます。加えて、MRI装置を利用し胆のう・胆管、膵管(すいかん)を撮影するMRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影)やCTなども行い、診断します。

 胆のうに結石があり、胆道疝痛や発熱などの症状がある場合は、おなかに数カ所、小さな穴を開け、細長いカメラなどを入れて胆のうを切除する「腹腔鏡下胆のう摘出術」を行います。場合によっては、開腹手術になります。

 よく胆石だけ取れないかと聞かれますが、一度でも胆石ができた胆のうは結石ができやすい状態になっているので、何度も手術を繰り返すことになり、胆汁を貯蔵するなどの本来の機能も低下しています。誤解されがちですが、胆汁は胆のうで作られているわけではありません。胆のうは胆汁をためておく場所です。胆のうを切除しても、胆汁をためたり、十二指腸へ出したりする機能は、残された胆管などの働きで補われます。摘出後の後遺症として下痢などがありますが、生活に支障はなく、時間がたてば治まります。

 内科的治療として、ウルソデオキシコール酸を使って胆石を溶かす「胆石溶解療法」がありますが、胆石の大きさなどの条件があります。

 なお、胆のう結石があっても無症状の「無症候性胆石」は、治療はせず、経過観察となります。




 ―予防方法はありますか?


 生活習慣の改善です。油物の食べ過ぎに注意し、バランスのいい食事を取りましょう。適正体重の維持を心がけてください。肥満は強いリスク因子ですから。脂質異常症や糖尿病のコントロール、運動も大事です。胆石症は生活習慣と関連するので、生活を見直すことで予防ができます。

 胆石は、痛みが出るまで気付かない病気です。おなかの右上の強い痛みが数時間続いたり、痛みが繰り返したりする場合は、迷わず受診してください。早めの治療が再発と重症化を防ぎます。

 
 
 

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