胃がんとピロリ菌と少子高齢化社会小生が初めてその映画を見たのは、確か大学生のことだったと記憶しています。『生きる』は、1952年に公開された映画で、監督は黒澤明、主演は志村喬。無為に日々を過ごしていた市役所の課長が、胃がんで余命幾ばくもないことを知り、己の「生きる」意味を求め、市民公園の整備に注ぐ姿が描か...
健(検)診のすすめもう、かれこれ半世紀近くも前になりますが、私が医者になりたての頃、がんの有効な治療法は早期発見による手術しかありませんでした。 内科では「インフォームド・コンセント」もないまま、手術の困難な患者さんに副作用の強い抗がん剤を投与していました。患者さんもわれわれも必死でしたが、...