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3/25 | にいがた健活講座「骨まで愛して健康長寿~女性の骨折を防ぐ生活習慣~」

にいがた健活講座「骨まで愛して健康長寿~女性の骨折を防ぐ生活習慣~」

新潟リハビリテーション病院 

山本智章院長

 

 やまもと・のりあき 1959年、長野市出身。85年、新潟大学整形外科入局。米ユタ大学留学などを経て2001年より現職。「新潟骨を守る会」会長、日本骨粗鬆症学会理事、日本転倒予防学会理事、新潟医療福祉大学客員教授などを務める。


 

痛みなく進む骨粗しょう症に注意を


 いきいき健やかに暮らすヒントを探る「にいがた健活講座」の2022年度最終講座が3月25日、新潟日報メディアシップ(新潟市中央区)で開かれました。新潟リハビリテーション病院の山本智章院長が、女性に多い骨折や骨そしょう症の原因や予防法について講演しました


 長岡市の70代高齢者を対象に、2003年から10年間でどのような人が要介護になるかを調査した結果があります。原因として高い関連性が認められたのが骨密度の低値でした。

 骨量は成長期に増え、20~40歳頃にピークを迎えます。女性は加齢に加え、閉経による女性ホルモンのエストロゲンの低下で急に骨量が減り、骨粗しょう症の危険性が高まります。

骨粗しょう症は骨の強度が低下し、骨折しやすくなる骨の病気で、全く痛みもなく進行していきます。骨折しやすいのは背骨(脊椎)、股の付け根(大腿骨近位部)、肩(上腕骨近位端)、手首(橈骨遠位端)です。

 体はつながってバランスを取っているので、1つの骨折でバランスが崩れると他の骨への負荷が増し、骨折が連鎖していきます。

 脊椎の椎体骨折でいくつも骨がつぶれた状態になると、痛みはもちろん、呼吸不全や逆流性食道炎、転倒しやすいなど、生活に悪影響を与えます。

 大腿骨近位部骨折は90歳でも手術が第一選択になります。一刻も早く手術し、リハビリをして、元の状態に戻すことが治療の最優先となります。



閉経後は骨密度検査受けて


 予防策は、自分の骨密度を知ることです。2010年新潟市骨折調査によると、大腿骨骨折の9割、脊椎骨折の8割以上は70歳以降に発生しています。女性は閉経後、遅くとも70歳を過ぎたら、必ず骨密度を検査してください。新潟市医師会のホームページに検査できる医療機関が掲載されています。

 治療薬は、骨を溶かす細胞(破骨細胞)を減らす骨吸収抑制薬と、骨を作る細胞(骨芽細胞)を増やす骨形成薬があり、重症度などによって使い分けます。

 大切なのは予防です。骨格には身体の支持、運動、臓器保護の機能の他に、ミネラルの恒常性維持機能があります。骨が必要に応じてカルシウムを貯蔵したり、供給したりすることで血液中のカルシウム濃度が一定に保たれ、心臓や脳などが正常に働くのです。

 1日のカルシウム推奨量は、50歳以上の女性が650㍉㌘、男性が700㍉㌘。日本人は男女とも慢性的に不足しているため、骨から血液中にカルシウムが放出され、骨粗しょう症になっていきます。骨から出たカルシウムが血管に付着すると動脈硬化の原因になることも。骨粗しょう症予防は動脈硬化予防でもあります。乳製品を取るなど、カルシウムを意識した食事を心掛けましょう。



予防に日光浴や運動も重要


 ビタミンDも大切です。皮膚は屋外で紫外線B波(UV‐B)を浴びるとビタミンDを生成します。夏季は10分程度、冬季は地域差がありますが30~60分、日光を浴びてください。キノコ類、サケなどの魚類からも摂取できます。ビタミンD不足は、骨粗しょう症だけでなく、免疫にも関係しており、感染症にも影響があります。

 運動も大事。まずは歩くことから始めてください。併せて胸椎や股関節など硬くなりやすい関節を動かすと姿勢が良くなるので、ストレッチもお勧めです。



実践講座「『骨美人』をつくる姿勢エクササイズ」


 実践講座では、新潟リハビリテーション病院の理学療法士、高野義隆さんと津村諒さんが、「骨美人」をつくる姿勢エクササイズを指導。高野さんは「背骨は24個、足は26個の骨で構成されていて、協力して動きます。1つが硬いと他の骨が頑張ってカバーする。バランスが大事。自分の体に合った体操を続けて」とアドバイスしました。







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