健康に役立つ知識や情報を専門家から学ぶ「みんなの医療・介護 NIC健康セミナー」(NIC新潟日報販売店グループ主催)が7月9日、新発田市の生涯学習センターで開かれました。市民約90人が参加し、地域医療や認知症について理解を深めました。
この日は、新発田病院の田中典生院長、有田病院・認知症疾患医療センター(同市)の有田正知医師、新発田市健康長寿アクティブ交流センターの西奈美武所長が登壇しました。
田中院長は、医師や看護師などの「医療資源」には限りがあることを指摘。「下越地域の人口が将来減る中、それぞれの病院の得意分野を踏まえ、役割分担をしなければならない。急性期が終われば近くの病院でリハビリを受けるなど連携が重要」と地域医療再編の必要性を強調しました。
また、有田医師は加齢によるもの忘れと認知症の違いについて、「認知症は日付や食事をしたこと自体を忘れるなど日常生活に支障をきたす状態」と説明。「認知症の人の人権や尊厳を軽んじてはいけない。コミュニケーションを大切にし、その人の思いを受け止めてほしい」と呼び掛けました。
西奈美所長は新発田市が進める「健康長寿アクティブプラン」促進のため、テレビゲームで認知機能を高める「eスポーツ体験」や「農業・園芸体験」の取り組みを紹介しました。
NIC健康セミナーは県内7医療ごとに順次、開催します。次回は8月27日、三条市の中央公民館で実施の予定です。
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