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「健康経営に取り組もう」先進企業の事例紹介Vol.2

 従業員の健康増進を通し、生産性や企業価値を高める「健康経営」の取り組み

が県内でも広がっています。県内で健康経営に取リ組む「にいがた健康経営推進企業」から、20社の取リ組みを3回に分けて紹介します。



働き方改革と両輪で従業員を健康に(旭カーボン)


 喫煙対策のハー ド面では就業時問内禁煙から始めました。2020年には事務所内の喫煙所5カ所を廃止し、屋外の指定場所のみ喫煙可能としました。さらに21年からは構内の喫煙場所を廃止しました。ソフト面では毎月メー ルで喫煙状況を確認し、保健師がメー ルなどを活用 して声掛け。健康保険組合と協力 し、オンライン禁煙外来の活用による禁煙補助を行いました。これにより、17年に比べ、21年は10%の喫煙率改善がみられ、日標を達成することができました。また、保健師を窓日とし、常時オー プンで気軽に健康などについての悩みを相談できる環境づくりもしています。




社員が健康で元気に、活力を持ってもらうには健康経営や働き方改革が大切です。産業保健スタッフ や健康保険組合と連携、従業員の関心や健康管理能力の向上を図るとともに喫煙や生活習慣病対策 など六つの重点施策の取り組みを進めてきました。


代表取締役社長(2023年取材当時)

吉田浩さん



 

旭カーボン株式会社

〒950-0883新潟市東区鴎島町2番地

TEL:025(274)1211 

FAX:025(271)4658 


■事業内容/カーボンブラックの開発・製造・販売

■設立 / 1951年6月20日

■従業員数/162名 (2023年12月現在)

 


「先行投資」で長期間働ける会社に(コンドウ印刷)


   地域のウオーキングイベントに社員有志が参加しています。 4月末の「信濃川河岸段丘ウォーク」には社員の約半数がエントリーし、小千谷市内を巡るコースに挑戦しました。 社員からは「きれいな景色を楽しめた。参加してよかった」といった声が 聞かれ好評でした。社員同士の話も弾みました。イベント参加者は年々増えており、リピーターもいま す。これを機にプライベートでウ オーキングを始めた人もいます。また、ガソリン高騰に伴い、自転車通勤も勧めています。 これらの取り組みを通し、社員の運動習慣は定着しています。

 また、「野菜の力で健康経営」として、会社敷地内で会長が育てた サツマイモを毎年秋、社員が収穫し ています。




健康経営とは、長い期間、働いてもらうための「先行投資」です。それぞれの社員が健康課題に向き合う ことで効果が出れば、社員のやる気も起きます。社員の中心となる「ウェルネスリーダー」が積極的に声掛けしたことで、さらに推進することができました。


代表取締役社長

近藤保子さん


 

コンドウ印刷株式会社

〒940-1164 長岡市南陽2丁目951-12

TEL:0258-86-6225

FAX:0258-86-6259


■事業内容/シール・ラベルの印刷、加工

■設立 / 1982年4月27日

■従業員数/20名 (2023年7月現在)

 


食を通じたコミュニケーションを実践(新宣)


   健康経営の観点と新型ウイルス 禍でコミュニケーションが希薄に なったことを背景に、食を通じたコ ミュニケーションを図ろうと、会社が福利厚生として食材の費用を負担し、毎月2~3回程度実施で手作り料理を味わう「健康食堂」を設けています。 また、健康食堂の際に健康情報も発信。夏はそうめん、冬は にゅうめん、豚汁、きのこ汁など季節に応じた料理を味わいながら、社内 の活性化も図られています。

生命保険会社のサポート制度を活用し、健康習慣についてのアン ケートを行ったほか、 産業医による 健康相談・メンタルヘルスの相談を 電話や面談・チャットで行え、アプリ で運動・食事・睡眠対策もできるよ うにしました。




当社の経営理念は「のびのびいきいき ぴちぴち」で す。この実現には健康が不可欠。

世代的には高齢者も若い人もいますが、人生をどう デザインするかということへの意識も高まってきたと 思います。今後は社員のチャレンジが目に見える表彰 などに取り組んでみたいです。


取締役社長

丸山慶之さん


 

株式会社 新宣

〒950-0983 新潟市中央区神道寺2丁目3番23号

TEL:025(243)6827 (代表)

FAX:025(241)0768


■事業内容/各種催物会場の企画及び施工、各種造形装飾用品の企画・製作、

広告一般の代理業務建設工事の請負、

企画、設計、監理およびコンサルティング業務

■設立/ 1986年1月

■従業員数/33名 (2023年4月1日現在)

 


安心して働ける職場へ ウェルビーイング応用(創風システム)


 女性社員の子宮頸がんや乳がんなどの婦人科検診費用のほか、役職者の付加健診費用を負担し、胃カメラや前立腺がん検査といった健診内容の充実化に努めています。健康診断の結果が優良判定 だった従業員には、表彰すると共に 賞品としてメロンを贈っています。従業員の健康は支えてくれる家族の おかげでもあるので、 家族にも成果 を還元したいという思いもあります。また、万が一大病が見つかった 際にもしっかりと治療に専念できる よう、休職は 期限を設けることなく、復帰へ後押ししています。
















従業員が心身ともに健康であり続けることは、業務へのモチベーションも上がり、組織に良 い影響を与えます。働きやすい職場環境は求職者へのアピールや業績上昇につながり、健康へ の投資が功を奏していると感じています。


代表取締役社長

近藤富士子さん


 

株式会社創風システム

〒945-0816 柏崎市田中20番22号

TEL: 0257(22)5777

FAX:0257(22)0666


■事業内容/総合情報サービス業

■設立 / 1988年4月

■従業員数/41名 (2023年9月現在)

 


知識向上で自ら健康づくり実践ヘ(第一建設工業)


  社内のイントラネットで健康経営に関する特設サイトを用意。健康経営の目的や制度を発信しています。 新潟市の補助制度を使い、健診結果を基に健康課題を踏まえた動画を作成しました。食や運動、歯の健 康などをテーマとする5分程度のシ リーズです。また、健康の取り組みを理解してもらうため、日本医師会が監修する検定試験 「日本健康マス ター検定」の受検も支援。全社員に 受検を呼び掛けており、挑戦する 人が増えています。合格者には社 から3万円を贈呈。 健康マスターを 取得後、継続的に学んで健康マス ター・エキスパートに合格すればさ らに3万円です。 昨年4月から1年間 で40人強が合格しました。




健康管理といっても、まずはリテラシーを上げることが大切。新入社員の時から自らの健康 について考え、実践してもらえるように取り組 んでいます。長い目で、企業文化として定着させるように焦らずに取り組んでいきたいです。


代表取締役社長

内田海基夫さん



 

第一建設工業株式会社

〒950-0909 新潟市中央区八千代一丁目4番34号

TEL:025(241) 8111 (代表)


■事業内容/土木、建築、軌道等建設工事一式の請負など

■設立 / 1942年9月23日

■従業員数/1,012名 (2023年3月現在)

 

スタッフの安心と働きやすさのために(田中組)


   効率的に仕事を行い、家族や自 分のために過ごす時間をとろうと、 月2回ノー残業デーを設けていま す。当初は実効性を高めるために 終業30分後の午後6時に社内の強制的な消灯を実施。 仕事の優先順位を変えたり、効率性を高めたりす るようになりました。一方、スタッフが 病気になった際にも、 社会保険とは 別に、会社が全額を負担した医療 保険に加入しており、スタッフのための独自の医療制度を展開してい ます。病気や業務上のけがなどで入院が必要になった際の治療費の自己負担額や、入院日額給付金が受けられ、パートを含むすべてのス タッフが対象です。持病に関わらず 加入できるため、万が一の際も安心 して過ごしてもらえるのが特徴です。




お客様へよりよいサービスを提供するためにも、経営理念の一つである「社員の幸福」実現が必要だと考えました。スタッフや時代にフィット した取り組みを実施することで年齢や性別に関 わらず働きやすい職場を目指したいと思います。


代表取締役社長

田中康太郎さん





 

株式会社田中組

〒951-8068 新潟市中央区上大川前通三番町25番地7

TEL:025(224) 1181(代表) FAX:025(224) 1186


■事業内容/総合建設業、建築設計業、不動産業

■設立 / 1952年1月28日

■ 従業員数 62名 (2023年10月11日現在)

 


地域の安全従業員の健康あってこそ(横井組)


   始業前の日課として、全員で5分 ほどのストレッチ体操を行い、温か いお茶を飲んでいます。 お茶は免 疫力アップのため、夏でも温かいも のに。年齢を問わず誰もができる軽 いストレッチで体をほぐすことで、スムーズに仕事に入ることができると 従業員にも好評です。 もう30年以 上続く習慣になっています。

また、健診では再検査の予約や 保健師による指導などを個別に対応し、当事者任せにしない体制を 取っています。取り組みを始めた 2019年にメタボリックシンドローム予備群と診断された従業員は16人でしたが、 健診後のフォローが功を奏 し、22年には11人と減少傾向にあります。




創業から100年以上にわたり、地域社会のインフラ整備や災害復旧に取り組み、ライフラインを守ってきました。 地域の安全を守るには、従業員の安全と健康な体があって実現できると考えます。社員の健康増進や、生産性向上、 ワークライフバランス推進にも同時に取り組んでいます。



代表取締役社長

横井 仁さん


 

株式会社横井組

〒958-0269 村上市古渡路600番地

TEL:0254(53)7880 FAX:0254(53)7885


■事業内容/建設業

■設立 / 1908年3月

■従業員数/48名 (2023年9月現在)

 

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