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子どもの褒め方、叱り方

恐怖を与えても学習効果なし

本当に効果がある声掛けとは

 子育てをしていると、叱ってしまう場面があるものです。つい感情的になって後悔する親御さんもいらっしゃるでしょう。最近の脳科学研究によると、叱ると脳は満たされた気持ちを感じ、また同じ行動をとるという報酬回路が動いていることが分かってきました。つまり依存があるのです。一方、叱られた側は恐怖を感じるので言うことを聞きますが、決して理解して行動を矯正しているわけではありません。そのときの脳は、学びや理性を司る前頭葉が全く動いていないので、実は叱ることは何の意味もないのです。単に親のストレス発散でしかなく、親としての務めを果たしたと満足し、エスカレートしていきます。ただ、ケガや命に係わる行為に対しては絶対に叱って止めて、危険性を教えることが必要です。

 まずは、どうして怒りが湧いてくるのかを考えてみましょう。一つは周りの目です。親の役割を果たしていないと思われるのが嫌なので叱責する。もう一つは、おそらく親御さんにストレスがたまっている。叱ることを回避するには、これらから解放されることが必要です。怒りが湧いたときは、イライラがたまっているんだなと自覚し、第三者に話を聞いてもらうなどして発散すること。また、最初から立派な親になれるわけではないので、親として頑張ろうと思い過ぎなくていいのです。

そして、怒りの感情を我慢することは無理なので、怒りを生まないように持っていくことが大切です。子どもが良くないことをしそうだと予測できたら「そういうことをするとこうなるよね」と教えれば学習効果があります。そしてプラスの行動をしたら褒めてあげる。褒めることは評価なので、褒められた行動は増えていきます。これが褒めて育てるということだと思います。そのためには、親は子どもの行動をよく見て、親でなければ分からない子どもの変化に気づいてあげること。特に子どもが我慢している様子があったら、そのことをぜひ褒めてあげてください。


 





よいこの小児科さとう

院長 佐藤勇 さん

★PROFILE★

新潟市出身。医学博士、日本小児科学会専門医。秋田大学医学部卒。1997年よいこの小児科さとう開院、2000年病児保育室よいこのもり開設。新潟県小児科医会理事をはじめ、子育て関連団体の委員も多数務めている。