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にいがた脳心センター 開設記念市民公開講座「にいがたSTOP高血圧プロジェクト、今こそ向き合うとき」

  • 19 時間前
  • 読了時間: 4分

(2026/3/31)

 「にいがた脳心センター」の開設を記念した市民公開講座が3月15日、新潟市中央区の新潟日報メディアシップで開かれました。県やセンター、関連企業が進める「にいがたSTOP高血圧プロジェクト」の取り組みや血圧管理の意義、対策について6人の専門家が解説、配信を含め約210人が熱心に耳を傾け、日々の健康増進に役立てました。

 


にいがた脳心センター センター長 猪又 孝元先生

(新潟大学循環器内科学主任教授)



リスク軽減目指し活動展開


 脳卒中と心臓病を合わせた循環器病は日本人の死因第2位で、健康寿命に最も影響を与えます。この疾患の最大の危険因子は高血圧で、リスクは飛びぬけて高いのです。

 国内に約4300万人いる高血圧患者のうち4分の3が、十分な治療をしていません。先進国の中で最下位レベルです。そこで「にいがたSTOP高血圧プロジェクト」に取り組んでいます。高血圧は測らないと分かりません。そして、毎日体重計に乗ると痩せるように、毎日血圧を測ると約3mmHg下がります。まずは毎朝、自宅で血圧を測りましょう。

 私を含め、みんな塩分を取り過ぎています。その塩分は血圧を上げて体外へ排出します。塩分は尿として出ますので、夜に2回以上トイレに起きる人は、夜間高血圧や循環器疾患の可能性があるのです。

 気になる人は、指標となるBNPを採血の検査項目に入れてほしいと主治医に相談してみるとよいでしょう。循環器病のリスクが分かります。新潟から高血圧による循環器病で苦しむ方が少しでも減るよう活動を続けていきます。



新潟大学生活習慣病予防・健診医学特任教授 加藤 公則先生


「朝血圧」知ることが不可欠


 50歳ごろから血管はガラス管のように硬くなります。上の血圧(収縮期血圧)はどんどん上昇し、下の血圧(拡張期血圧)との差が開きます。上の血圧が高ければ高いほど、死亡率は高まります。だから、上の血圧を130mmHg未満に下げる必要があります。

 「にいがたSTOP高血圧プロジェクト」では、上の血圧を4mmHg下げることを目標にしています。実現すれば、脳卒中や冠動脈疾患の死亡数が減ります。今、ドライバーにアルコール呼気濃度測定と一緒に血圧測定をする取り組みを進めており、実際に取り入れた企業では高血圧の患者が10%減りました。

 まずは血圧を測り、普段の血圧を知ることが大切です。これが「朝めし前の朝血圧」です。1週間の平均値が130mmHgを超えていたら、医療機関を受診してください。大切な人に病気になってほしくなかったら血圧測定を勧めてください。130mmHg未満を目指し、県民全体の健康を高めていきたいです。


新潟県福祉保健部健康づくり支援課係長 土佐一裕さん


啓発進め健康寿命延伸

 新潟県は「健康立県」に取り組んでいます。その柱の一つとして、にいがた脳心センターなどと一緒に「にいがたSTOP高血圧プロジェクト」を展開しています。循環器病、高血圧は予防できる病気です。県として知識の普及啓発や行動変容を促し、最終的には皆さんの健康寿命を延ばしていきたいです。













青山内科・眼科クリニック理事長 小澤拓也先生


  血圧管理へ正しく測定

 家庭血圧の変化は将来の心血管病を反映します。起床1時間以内、トイレの後、朝食を食べる前、薬を飲む前、適温の室内で椅子に座り、足を組まずに測る。何度も測ると数値が下がるので1、2回目を正直に記録してください。血圧管理は医師と患者の協働作業です。一緒に頑張りましょう。















新潟医療福祉大学健康栄養学科講師、管理栄養士 中村純子先生


  食品の置き換え 効果的

 血圧を下げるため、余分なナトリウムを排せつするカリウム摂取量を増やしましょう。野菜は緑黄色野菜を意識して選び、水をコーヒーやお茶などに置き換えることで、無理なくカリウム摂取を増やすことができます。難しいのは主に食塩で取るナトリウム摂取量を減らすこと。栄養成分表示の「食塩相当量」を見て、調味料を工夫したり商品を選んだりすると減塩できます。














新潟大学腎・膠原病内科准教授 忰田亮平先生


                   早期診断で合併症防ぐ

 特定の病気が原因で起きる「二次性高血圧」は、若いのに高血圧だったり、血圧の数値が非常に高かったりすることが特徴です。原因の病気が治れば血圧も改善します。一報で、最近は高血圧が原因で腎臓が悪くなる「腎硬化症」に伴う透析導入者数が増えています。早期診断で合併症予防に努めましょう。







 
 
 

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