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プチ不調の解決方法

自覚して、知って、相談する

当たり前に思えることこそ重要

気分的になんとなく不調を感じるとき、セルフケアで改善できれば一番いいですね。では、セルフケアをするために大切なことは何かというと、まず「誰しもストレスによって心理面や身体面、行動などに反応が起きるものだと知っておく」ということです。不調の内容は人それぞれでやる気が出ない、不安といった心理的なもの、肩こりやだるさなど身体的なもの、食べ過ぎる、買い物をし過ぎるなど行動的なものがあります。こうした不調が「あのストレス状況が原因かも」と気付くことが大事です。

ストレス要因がはっきりしていたら、一番良いのはそれを排除することですが、全ての場面でできるわけではありません。その場合、セルフケアでうまく対処する必要があります。一つには、ストレス状況を見つめ直すということ。「そんなにマイナスに思わなくてもいいのかな。極端に考え過ぎかもしれない」というように捉え方や受け止め方を変えるだけでも違います。

そして、心身の状態を良くするために効果的なのが、リラクゼーションや適度な運動、おいしいものを食べるといったこと。「普通のことじゃない?」と思いますよね。でも実はそこが大事で、例えば「私のストレス解消はハワイ旅行です」と言ってもなかなか行けませんし、小さな不調を解消するにはコストと時間がかかり過ぎです。いつでも、どこでも、一人で、さほどお金をかけずにできるストレス解消法が大切で、深呼吸をする、背伸びをする、ゆっくりお茶を飲む、旅行した時の写真を見るなど、普通のことでいいのです。普段自然にやっていることですが、そこに大きな価値があります。自分なりの解消法で気持ちを整えるようにしてみてください。

 一人では解決困難なときもあるでしょう。その場合は誰かに相談することです。解決方法がないように見えても、人に話すだけで気持ちが楽になったりするものです。自発的な相談ができるということは、人生における重要なスキルなのです。

 





古町心療クリニック 院長

村竹 辰之さん

★PROFILE★

新潟大学医学部卒。日本精神神経学会精神科専門医。2006年に古町心療クリニック開設。生活状況や背景を理解しながら正確な診断を心掛けて治療に当たっている。









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