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明日野家が聞く・健活インタビュー「心臓リハビリテーション」

  • 16 時間前
  • 読了時間: 5分

 (2026/2/25)

ちょっと気になるあんな病気、こんな症状ー。

 明日野家の面々が県内の医師を訪ね、病気の特徴や治療、予防のポイントについてインタビューしてきました。明日からの健活にきっと役立つはずです。




再発防ぐため 運動、生活改善を 自宅で続ける


明日野家が聞く | にいがた健康寿命 | 新潟日報

 人は息をして、体に血が流れているから生きている、と言えます。もし心臓が止まったら…。生きるためには丈夫な心臓が必要です。その心臓が少しでも長く動き続けてもらえるようにする「心臓リハビリテーション」について、新潟大学大学院医歯学総合研究科の小幡裕明特任准教授に聞きました。 







おばた・ひろあき 

 2001年、新潟大学医学部卒業後、第一内科に入局。05年、国立循環器病センター研究所再生医療部に国内留学。新潟大学循環器内科特任助教、新潟南病院内科・リハビリテーション科部長を経て、24年4月から現職。医学博士。総合内科専門医、循環器専門医、心臓リハビリテーション認定医、腎臓リハビリテーション指導士。




「心臓リハビリテーション」って何ですか?あまり聞かないけ         ど?


 心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)とは、心臓病の治療後に低下した体力を回復させるだけでなく、再発や再入院を防ぎ、安心して生活を続けるための医療です。心臓病を発症すると、入院中の安静による体力低下に加え、「どこまで動いてよいか分からない」「また発作が起きるのではないか」という不安を抱える人も少なくありません。心臓リハビリは、こうした不安を軽減しながら再発予防や生活の質の向上、さらには患者さんの寿命を延ばすことを目指す“疾病管理プログラム”と位置付けられています。医師や看護師、理学療法士などの多職種が連携し、運動療法を中心に服薬や食事、生活習慣の改善について学びます。

 内臓の病気は何回も起きますが、中でも心臓病が一番顕著です。心臓リハビリは、心筋梗塞や狭心症、心不全、弁膜症や冠動脈バイパス術などの心臓手術後、大動脈解離などの大血管疾患、足の血管が詰まる末梢動脈疾患といったほとんどの心血管疾患が対象です。最近では、心臓のポンプ機能が徐々に低下する「心不全」の患者さんが急増しており、再入院を繰り返さないためにも心臓リハビリの重要性が高まっています。







どんなリハビリをするんですか?


 運動療法は、入院でも、通院でも、1回1時間ほど行います。医療用自転車(エルゴメーター)をこいだり、トレッドミルを使ってウオーキングをしたりする「有酸素運動」と軽い「筋力トレーニング」を組み合わせ、心電図や血圧を常にモニタリングし負荷量を管理しながら行います。医師が病気を加味した強度を提案し、理学療法士がそれに合わせた効果的なトレーニングを実施します。最終的には、患者さんが家で生涯、自分で続けられることが目標です。

 心臓病は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病が関わっていることが多いため、病気への理解や生活指導なども行います。

 心臓リハビリは医療保険が適用される治療プログラムです。受けたいと思ったら、かかりつけ医に相談してみてください。「にいがた脳心センター」(新潟県脳卒中・心臓病等総合支援センター)のホームページに県内の心臓リハビリ実施施設が地図と一緒に掲載されています。結構、たくさんの病院でやっていますよ。

 







―心臓リハビリで期待できる効果は?


 心臓リハビリで運動が習慣化すると、科学的に「寿命が延びる」「再入院が減る」ことが証明されています。運動耐容能(体力)が高まれば、息切れが軽減し、自信をもって仕事や家事、趣味に復帰できるなど、生活の質の向上も期待できます。

 心臓リハビリは、病気の予防や健康寿命の延伸が目的ですが、参加している人を見ていると明るくなっていきます。自信をもって動ける、旅行に行けるなど、メリットがかなりあります。「心配でできない」ことを支え、患者さんの生活の質を上げる。心臓リハビリに携わるスタッフは、そこに一番のやりがいを感じています。













 心臓リハビリって重要なんですね!もし心臓病になってしまったら積極的に活用した方がいいですね。


 県内どこに住んでいても質の高い心臓リハビリが受けられるよう、地域医療機関との連携を強める必要があります。にいがた脳心センターは、こうした情報の普及啓発や、患者さん、ご家族からの相談窓口の役割を担っています。医療機関をつなぐハブとなり、新潟県全体の再入院予防の底上げを目指しています。

 また、超高齢社会の日本では、病気が1人に1個だけ存在する時代ではありません。生活習慣病ベースの心臓病の人が、心臓以外の血管が健全かと言えば決してそんなことはなく、他の臓器も悪いことも。さらに脳梗塞まで起こしている人に、心臓リハビリだけを行うことはできません。いろいろなケアが必要で、それを統合したリハビリをしないと効果が期待できません。それらを踏まえて、今後は心臓リハビリをもう少し拡大した内部障害リハビリテーションにも取り組む必要があります。小千谷市では新潟大学と協定を締結し、小千谷総合病院をフィールドに取り組んでいます。

 心臓の病気を経験すると「また倒れるのではないか」と不安になります。しかし、正しく理解し、正しく動くことで、心臓病はコントロール可能な病気になります。心臓リハビリは人生の可能性をもう一度広げるための挑戦です。私たち専門スタッフと一緒に一歩ずつ、安心して歩める未来をつくっていきましょう。

 





 
 
 

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