(2026/6/8) 認知症と「共生社会」 超高齢社会の現在、認知症は高齢になれば誰もがなりうる身近な病気です。かつての「何もできなくなる」という誤解は見直され、希望を持って自分らしく暮らす「新しい認知症観」が広がっています。これを背景に2024年、「認知症基本法」が施行されました。目的は、認知症の人が尊厳を持ち、能力を発揮しながら共に生きる「共生社会」の実現です。私たち一人ひとりが正しい知識を持ち、温かく見守る社会を作ることが求められています。 総合リハビリテーションセンター みどり病院 病院長 成瀬 聡 認知症リスクの約半分はコントロールできる 認知症を完全に防ぐ魔法の薬はまだありませんが、希望となるデータがあります。世界的な医学誌『Lancet』の2024年の論文によると、認知症の要因の約半分(45%)は「予防や改善が可能な身近な生活習