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脳の手術について
(2025.8.6掲載) 私は新潟大学医歯学総合病院で脳神経外科を担当しております。「職業は脳神経外科医です」と言えば,みなさんからは無機質で取っ付きにくい人と思われるかもしれませんが,実際の私は,学生時代所属したラグビー部の学生と今も時々汗を流し、チー...


病理医と病理診断
(2025/7/17) 私は新潟大学で学生教育に携わりながら、病理医として診療に従事しています。病理医が主人公の漫画・ドラマの影響で少しずつ知名度が 上 がっていますが、それでもなお「料理医?」(そんな職種はありません)と聞き間違われることがあるほど、まだ一般的にはなじみ...


放射線診断医の仕事と死後画像診断
(2025/6/6) 私は 1988 (昭和63)年に新潟大学医学部を卒業して、それからの40年弱、放射線科医として働いてきました。皆さんには放射線科の医師はあまりなじみがないかもしれません。「放射線技師とは違うのですか?」と言われることもしばしばです。ここでは、まず放射...


ご遺体に関わる仕事
(2025/5/2) 私は,現在,新潟大学法医学教室・死因究明教育センターに勤務し、犯罪が疑われたり、身元が 分からなかったりする ご遺体の解剖やCT検案等、法医実務に従事しています。大学に勤務していますので、学生教育や研究にも携わっていますが、どうしても実務の割合が...


患者さんの情報共有と警察医
(2025/4/4) 2007年から、新発田市の海岸に近い旧紫雲寺町で 、 夫婦で開業しています。当クリニックでは、プライマリ・ケア(病気やケガをした際に最初に相談する初期診療)を中心に、在宅医療、禁煙外来、発熱外来、予防接種などを行っています。今回は、普段患者さんの目...


患者と家族に寄り添って
(2025/3/5) 私は1988年に新潟大学を卒業し、1990年、荒川正昭先生が主宰なさっていた 新潟大学病院 第二内科に入局しました。荒川先生のお仕事ぶりは すさ まじいもので、「睡眠時間は3時間」などという うわさ...


“Think globally, act locally.” =標準を見据え、地域で行動=
(2025/2/5) 関川村は新潟県の北東に位置し山形県小国町に接する自然が豊富な村です。人口は4,691人、高齢化率は45.5%(2024年12月末)であります。昨今は、村の大蛇伝説「大里峠」と1967(昭和42)年に起きた羽越水害の供養とをテーマに1988(昭和63)...


地域医療ってどんな医療?
(2025/1/5) 私は今、新潟大学医学部で学生に地域医療を教えることを生業としています。また全国の医育大学で地域医療教育を担当する講座が連携して結成した一般社団法人全国地域医療教育協議会の理事長も拝命しています。一方、県内の医療機関でも内科医として助勤という形で...


病院が地域の学びやに
(2024/12/6) 患者さんの特徴は… 上の図はある地域の1000人の住民にどのような健康問題が発生するかを調査したものです。医療機関を受診する307人の一部は救急受診したり入院治療が必要になったりする方もいます。私は魚沼市(人口約3.3万人)の市民病院に勤めています...


生活のバイタルサイン
(2024/11/7) 血圧など変化に注目 皆さんが病院や診療所に 行 くと、血圧を測ったり、体温を測ったりすることと思います。血圧体温は、バイタルサインといわれるものの一部です。バイタルサインとは、生命兆候といい、血圧、脈拍、体温、呼吸、意識レベルのことを言います。何ら...


雪下ろし けがなく安全に
少雪のために (2024/10/8) みなさま、こんにちは 魚沼基幹病院救命救急センター山口征吾です。 当院は日本でも有数の豪雪地帯にあります。冬季には除雪関連外傷が多くみられます。おそらく日本で一番雪による人的被害を治療している病院だと思います。...


県央地域の医療体制改善のために
県央地域の医療再編・県央基幹病院の開院 (2024/9/6) これまで新潟県の県央地域は、中小規模の病院は多数 あるものの 核となる病院がなく、医師の高齢化・病院間の連携不足などが重なり救急医療体制が破綻しかけていました。2019年には救急車の域外搬送(県央地域の病院で診...


集中治療、受けますか?
はじめに (2024/8/6) 新型コロナ感染症の大流行により世界中で入院病床が不足し、特に重症患者さんの入院する集中治療室(ICU)の不足により医療体制が危機的状態までひっ迫したのは記憶に新しいところです。 実は新潟県は人口あたりのICU病床数が全国最少(2022年1...


院外心臓突然死ゼロを目指して
(2024/7/8) 日本ではAED(自動体外式除細動器)の普及が年々確実に進んでいますが、院外心臓突然死で亡くなる方は年間8万人に迫る勢いで増加の一途をたどっています。交通事故死亡者は2,675人(令和5年)、新型コロナウイルス感染症で亡くなる方は年間およそ25,000...


子どもと災害について
(2024/6/5) 1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、日本の災害医療の整備が始まりました。この時点では「一人でも多くの命を救うために」を考えなければならない段階で、「被災者としての子どものケア」はまだまだ後回しでした。その後2004年の中越地震、2007年の中越沖地...


トイレトレーラー配備を
(2024/5/7) 令和6年1月1日に発災した能登半島地震では、道路状況が極めて悪化したため、ヒト・モノの出し入れが大きく遅延しました。全壊、半壊の家屋数が著しいために、避難者数が著しく増加、持続しました。また、(たとえ病院であっても)ライフライン(水、電気、など)が途...


健診医が考える健康へのアプローチ
(2024/4/5) 循環器内科医として、心不全や血管再生治療をしていたときは、動脈硬化性疾患の終着駅にあたる心臓疾患や血管疾患の患者をたくさん診てきました。そして、15年前、大学を辞める時に、思い切って健康診断、人間ドックの世界に飛び込みました。格好よく言えば、終着駅に至...


あなたのホクロは大丈夫?
がんの早期発見のためには、定期的ながん検診が重要であることは言うまでもありません。しかし、皮膚がんについてはどうでしょうか? 胃がん、肺がん、大腸がんなどの内臓にできるがんを見つけるにはレントゲンやCT、内視鏡などの検査が必要ですが、身体の表面に発生する皮膚がんは必ずどこか...


あまり知られていない話
耳鼻咽喉科というと中耳炎、アレルギー性鼻炎、めまい、慢性副鼻腔炎、扁桃炎といったところが代表的な疾患と思われます。これらが多いのは事実ですが、われわれが担当する頭頸部領域(外耳、中耳、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、頸部、甲状腺などの総称)の悪性腫瘍(がん)の存在はあまり知られてい...


月経痛のはなし
女性には、男性にはない、悩ましい3つの時期があります。 (関係ないと思わず、男性はこれを理解して下さい) ① 月経前・月経期 ② 妊娠・分娩(授乳)期 ③ 更年期 子をもうけようとすれば、②はどうしても避けられません、夫(あるいはパートナー)の、家族の、社会のサポー...
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